バックタービン
2003年10月30日



前々から気になっていたのだが、タービンチューンをしている車ってブローオフの音が、

「シュルルルル」
「スココココン」
「ピロロロロ〜」
「★ЩнЙ¶Ξ」

なんともうまく表現できない音がしているんですよね。

最近それがブローオフでなくてバックタービンの音だということを知りまして。

要は純正ブローオフではハイフローに耐えられないからメクラをしてしまって、

アクセルオフでタービンからブーストが吹き返す音であると。

そんな情報を聞いてしまったらハッタリやっさんが黙っていません。

ノーマルタービンながらこの音を出してやろうとがんばりました。

原理から言って、純正のブローオフバルブ(リサキュレーションバルブ)をつぶしてやればいいと。

てなわけでまずはホシ探し。

まさにみたまんまのこれである。

とりあえずコイツを固定している12mmを2つ外し、

ブーストホースとリターンホース両方も外す。

するとこれがとりはずせるわけだ。

で、あけてみると、構造は社外品とまったく一緒。

あとはコイツにメクラをしてやればいいだけだ。

	
メクラの方法だが、どうするのが一番いいか。

ブローオフとして密封されていないとダメだし、

かといって厚いものだとトラブルおきそうだし。

と思っていると、0.3mm厚のちょうどいい薄いアルミ板があった。

これでうまくメタルガスケットのように作ってやろう。

まず手前左が純正で噛ませてある真鍮製のガスケット。

左側奥に写っているアルミ板を使って純正と同じ形

のものを、まんなかの穴を開けずに作成。

それを接着剤で貼り付けたのが右側の現物。

なんともきれいに密封してあるのがわかります?

もう0.1kのブーストも逃がしません。
	
これで一度試走へ。

恐る恐るブーストをかけてアクセルを抜く。

シュココココココ・・・・

大成功である。

しかもなんとフルブーストをかけてみると、

あれだけ吸排気をイジってもなかなかあがらなかったブーストが、

らくらく0.8kを示していたのだ!

つまり、ブローオフのスプリングがへたってブースト抜けをしていたということだ。

でもここでハタと思い当たることが。

純正でついてるものをつぶしてクルマの健康上いいわけがない。

そもそも純正のブローオフというのは、バックタービンでタービンを痛めないように

とつけられているパーツ。

そこでちょっと考えた。

高ブースト時のアクセルオフがまずいハズだから、

ガスケットに小さい穴を開けてやればそこからぎりぎり限界分は抜けるだろうと。

そんなわけでもういちどバルブを開けてみて、

まんなかに小さい穴を開けてみた。

これで目一杯の吹き返しは防げるはずだ。

で、改めて走行。

バックタービンの音はしっかり残っているのだが、

4000rpmで0.7kを指したあと、

オーバーシュートして0.5kまで低下。
	
どういうこっちゃねん。

4000rpmを境にバルブが開いてしまっているとしか思えん。

しかも社外ブローオフをつけたみたいにストールする症状まで出始めた。

これだったらタービンの寿命無視してでも密封バージョンのほうが

パワーも出るし、ストールしないしいいじゃんか。

てなわけで穴をふさぐのも無理なので新しい1枚を作り直して完成。

ご機嫌にシュルルルル・・・といいながらノーマルタービンで走ってます。