タイプM;デフ交換
本当のFRを楽しむんならデフをいれにゃあ意味がないってなわけで・・・。 日産レッドステー○の工場長さんにいただいたnismoの2wayLSDを組むことに。 もらったデフはタイプMのデフケースごとで、いまついている純正と取り替えるだけのお気楽仕様。 てなわけで、N浜さんの当て逃げ跡補修を終えて、1時間半の見込みで作業開始。 オレのクルマも、イエローハットでは初お披露目となりみんなが集まってくる。 みんな言いたい放題。 「全然エレガントやないねぇ。乗る気せえへんもん、こんなん」 「うわー久々に見たなぁ、ここまできったないクルマ」 まあクルマってのは走ることが目的で、魅せることは二の次。 まして女を口説く道具でもないので気にしません。 とりあえずリフトで上げてどこをはずすべきなのかをチェック。 ドライブシャフトを固定しているボルトが左右5本ずつの計10本。 プロペラシャフトを固定しているボルトが4本。 リアメンバーに固定している水平のナットが4本。 フロアに固定している極太のボルトが2本。 これらをはずしてクルマ前側に少しずらしてやれば外れるはず。 ドラシャとぺラシャのボルトは、1本ずつサイドを引いたり解除したりめんどかったが難なく外れた。 フロアの2本もトルクレンチに1mの鉄パイプをかませて解除。 残るは後ろからとまっている4本。 なにが問題ってハイキャスが邪魔。 N浜さんに手伝ってもらってハイキャスをゆるめてナットを改めてはずす。 (この時点では、このナット4本が一番の敵だと思っていた) (ところがこの考えが甘々であることにまだ全然気づいていなかった) 固定がなくなったところでオレがクルマの下にもぐり、ぎりぎりまでリフトを下げる。 フロアジャッキをデフケースにしたから当てて、つりあったところでストップ。 あと残るは左のドラシャフランジがマフラーに引っかかっていることと、 最後に抜いたナットのボルト側がリアメンバーにささっていること。 それからぺラシャフランジの下に、リアのスタビが通っていること。 これらを順番にクリアしてケースを下ろす。 まずデフをを前方、リアスタビの上に押し込んでボルト4本を抜く。 さらに右側に傾けて左ドラシャとマフラーをクリア。 後ろ側から斜めに降ろしていって、最後にぺラシャフランジを思いっきり持ち上げて スタビの上を通すようにはずしてクリア。 正直この作業、マフラーとリアのスタビ、ハイキャスは完全に外して作業した方が効率いいかも。 ともあれなんとかデフケースが降りた。 ここまで作業時間50分。 ここでN浜さんが神妙な顔つきをしていることに気づいた。 ???どうしたんすか??? 「ちょっと純正もってきてこのニスモと並べてみて」 簡単に言いますけど、デフケースってのは70kgくらいあるんス。 並べてみると、あら大変。 フロアにとめるフランジの形状が全然違う! R32には前期型/後期型あるのは知っていたが、まさかこんなところが違うとは・・・。 N浜さんはリフトで車を上げた時点でうすうす気づいていたみたい。 とにもかくにもこのままではつかないので、中身を入れ替えるしかない。 おなじR200タイプなので、中身は同じはず。 とはいえ、オレは当然のこととして、N浜さんもデフを開けるのは初めて。 最悪組めなくなることを想定して、ニスモから開けることに。 ボルト8本を外してケースを開けてみると・・・
でっかいファイナルギアが見えるとともにデフのくっさいにおいが立ち込めた。 まずはコイツを取り出さねばならん。 もう覚悟を決めて素手でファイナルをつかんで持ち上げるも、全然抜ける雰囲気なし。 しょうがないので横に倒してバールでこじってみた。 するとドコッ!と現れた。

さらにブレスレッドのようなワッシャが5本落ちた。 なんでワッシャが奇数なの???という疑問にさいなまれながら。 厚さが8mmくらいのが2本、1.5mmくらいのが2本。 そして3mmくらいのが1本。なんだこいつ。 N浜さんと、こいつらを「大・中・小」と呼んでいたが紛らわしいことこの上ない。 するとPITのS乙女さんが大を「アウターレース」と教えてくれた。 これでちょっとはわかりやすくなった。 でもバラバラに出てきたこいつらが、どんな並び方で入っていたのかわからないので、 一か八か、純正を開けてみることにした。 ここまで作業時間2時間半。 ニスモと同じようにバールで中身を出すと・・・

あれれれ??上の写真と見比べると、あきらかにギアの歯数が多いでしょ? ファイナル(最終減速比)が違うみたい。 これが違うと、縦軸で回るぺラシャの動力を横軸で回るドラシャの動力にトランスファする際、 ちゃんとギアがハマらないんじゃないだろうか。 そんな疑問はオレしか抱いていなかったのでスルーされ、 ワッシャの組み方もわかったところで、純正ケースにニスモを入れる作業。 N浜さんがケースを立てた上体で押さえてくれて、 オレが上からそーっとLSDを入れていく役割。 中腰の体勢で下においたケースに、25kgほどあるオイルまみれですべるものを ゆっくり入れるのは想像以上にきつい仕事。 しかもなかなか入らずこの体勢が続くこと30分以上。 ついに入らない事が判明し、休憩を挟んでファイナルを交換する作業へ。 幸運にもファイナルの取り付け形状はおなじで、すんなり交換ができた。 さてお立会い。今度は入るでしょうか。 すると・・・ すんなりと入り、ワッシャも押し込むことができた。 ここまでの作業時間4時間半。 PITにあった適当なシール材を塗ってふたをする。 フィラーのボルトを緩めて今度は取り付けだ。 残った力を振り絞ってフロアジャッキにデフケースを載せて、クルマの下へもぐりこむ。 外したのと反対の手順でなんとかデフケースを正常な位置に戻す。 N浜さんに手伝ってもらった甲斐あって1時間少々で取り付けは完了した。 あとはデフオイルを充填してシェイクダウンだ。 と思ったら、なんとこの店、オイルポンプが原始的なものしかなくてとっても力を要するのだった。 もう腕も腰もがくがくで力が込められないがなんとか2リッター弱のオイルをくみ上げてボルトを締める。 ついに6時間をゆうに過ぎている。 N浜さんは彼女さんの実家での食事会に2時間以上遅刻している。 さっさとシェイクダウンを済ませて帰らせてあげないと。 シェイクダウンは店の近辺の道で、ドライバーはN浜さん。 まずコーナーの立ち上がりでトラクションがしっかりかかっているのが体感できた。 ただ、まだクラッチ板とオイルがなじんでいないせいか、効きはかなり甘く テールが出るほどではなかったが、変わったのは助手席でもわかるほど。 これから練習してこれを使いこなせるようにならないと・・・。 今回の作業は両手がオイルまみれだったので写真をとりながら作業することができなかったので、 中間に載せてある3枚のみとなってしまった。 また、オレにとっても、N浜さんにとってもかなり勉強になる作業になった。 N浜さんが彼女さんの実家で悪印象をもたれなかったことを切に願います。 ありがとうございました。