今年の全日本フィールド選手権大会は5月23〜5日、青森県七戸町東八甲田家族旅行村内の特設コースで行われました。私は自宅を5時に出発し、Field仲間の小父さんおばさんと羽田−三沢空港−レンタカーで会場に行きました。到着は8時間後の1時頃となりました。
近年の全日・社会人の大会は厳しい気象条件の試合でしたが、今回は3日とも穏やかなコンディションに恵まれました。
予選ラウンドは、各部門とも熾烈な争いが展開されました。RC部門は男女56名の内、大学生高校生が28名を占めるという最近では異例の若返りの大会となりました。
RC男子は決勝R1回戦への8番目が厳しい戦いとなり、昨秋の社会人チャンピオンの前田弘毅君が278点(UM2ポスト削除)の高得点ながら惜しくも1点差で愛知の竹村選手に敗れ9位に終わりました。私は神奈川の若手ホープの小曾根選手(24位)、大ベテラン群馬の瀧野選手(25位)に遅れをとり、26位(39名中)と出直しの全日本になってしまいました。
競技開始直後にUM11番・12番で標的設置に誤りがあることがわかり、終了後RC男子はこの2標的の点数をキャンセルして10ポストによる得点で順位を決定する事になりました。このトラブルが決勝ラウンド進出決定の明暗を分ける結果になったようです。
決勝戦は上田選手が竹村選手を下し2度目の優勝を遂げ、3位には昨年優勝者の森選手を下した塩田選手が入りました。

女子は稀に見る激戦波乱の試合展開でした。予選6位(上野選手)と7位の選手(妻)が決勝戦を戦うなどとは予想しませんでした。イルミネーションでは上位4名の組が上がってみれば不調でトーナメントに残ったのは浜沖選手(広島)だけ。2組目の上野選手の79点はその射からして、なるほどというスコアなのですが、妻があれよあれよ73点と2着で準決勝進出を決めました。梅島・岩崎・榊原選手の代表組が決勝戦に勝ち残れなかったのは意外な結果でした。妻は準決勝で浜沖選手を下し、2001年の北広島での社会人準優勝以来の決勝戦進出を決めました。ここまで何かが乗り移ったような不思議なショットをたくさんうちました。決勝戦は妻も寄る何とかに勝てず疲労困憊力尽きてあっけなく決着がつきました。それでも強豪を破り、社会人より重い全日本の銀メダルに納得しているようです。夫婦でRC最高齢、年齢3分の1近い若手と戦えるこのスポーツの素晴らしさを多くのベテラン、新人アーチャーに伝えられたらと思います。

女子CPは同じ神奈川県の古川純子選手が住吉選手を凌ぎ切り嬉しい初優勝をとげました。

女子BBも神奈川県の澤田純子選手が2回目の優勝カップを抱きました。

男子BBは根岸選手が社会人に続き初優勝。準優勝・3位は神奈川の長嶋・東京都の佐々木選手が入りました。

男子CPは山田選手が8度目の優勝。神奈川県からは安治選手が3位決定戦に進みましたが惜しくも4位でした。
RC女子の表彰。左から浜沖選手(3位)、妻(2位)、上野選手(優勝)
RC女子の決勝戦の最終的。上野選手(左)が妻を大差で破る。
CP女子の優勝は神奈川県の古川純子選手。多くの準優勝からの呪縛をはね返し気迫の初優勝。
同志社大学2回生上野百百子選手。莵道高校時代から全日 Fの経歴は長いが、小気味良い射で見事初優勝。